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研磨仕上がり面の「表面精度」ニットー仕様について

スクラッチやディグって何?

製品に付いたひっかきキズやこすりキズを「スクラッチ」と言います。

製品表面上の穴またはくぼみは「ディグ」と呼びます。

研磨における表面品質の重要性

私たちに身近なスマートフォン、ノート型パソコンなどに使われている液晶ディスプレイにとって、目で見たり触ったりしても分からないようなガラスのキズやくぼみは大敵です。このような微小なスクラッチ(キズ)やディグ(くぼみ)は、液晶ディスプレイ以外にもIT機器などのさまざまな精密部品にとって、製品の出来上がりや性能を左右する大きなポイントになっています。

スクラッチやディグは電子・光学部品の大敵

たとえば電子・光学部品。具体的にはプロジェクターやスマートフォン、デジタルカメラの補正用フィルターなどは光をまっすぐに通す、もしくは意図した方向に正確に光を屈折させる必要があります。しかし、ガラス表面にスクラッチやディグ等の歪みがあると光が設計した方向以外に屈折してしまうことがあります。そのため、表面の歪みをできるだけ少なくする必要があります。

 

ニットーはこれらの歪みを研磨することによって取り除き、限りなく平面に近くなるように加工を行っています。

研磨仕上がり面の「表面荒さ」

ニットーの研磨仕様

研磨後の表面精度は「表面粗さ」の値で示します。ニットーの研磨はこの表面粗さ値がオングストローム(Å)、ナノメートル(nm)の単位レベルで行われています。

オングストローム(Å)

1mmの1000万分の1。ちょうど水素原子の直径と同じ長さが1Åです。

マイクロメートル(μm)

その10倍にあたる100万分の1mmが1nm。

1000nm、つまり1000分の1mmが 1μm(マイクロメートル)となります。

極限の平面精度。表面粗さは最高で 1Å 以下

 

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表面精度1
研磨前のガラスを表面拡大
表面が凸凹になっているのが分かります。
表面精度2
研磨後のガラス
表面が平らになっていることが分かります。これが表面粗さ 1Å の精度です。

上図は特殊な測定装置でガラス表面を測定し、コンピューター解析で表しています。

研磨前と研磨後の差は肉眼では全くわかりません。この極限の平面ともいえる精度がIT機器などのさまざまな精密部品にとって不可欠なのです。

ニットーは、このレベルで歪みを取り、精度の高い平面に仕上げています。

研磨についてのご相談承ります

表面粗さは最高で1Å以下

ニットーでは独自開発の研磨機を用い、表面粗さは最高で1Å以下の精度で研磨できます。また、高い精度の平面度、平行度を出すことができる両面研磨機は大型の素材でも高い精度を保つことができます。

ニットーでは高精度な研磨はもちろん、様々な素材(ガラス・セラミックス、金属、樹脂等)、寸法、粗面、鏡面等の表面性状の研磨対応が可能です。

試作からも承りますので、「研磨ができるかどうかも分からない…」「研磨の性状・品質で困っている」などでお困りの企業様はぜひお気軽にご相談ください。

 

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