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モリブデン基板の平面研磨

目次

  • モリブデンとは
  • モリブデンの使用用途
  • お客様の声(QA
  • まとめ

モリブデンとは

モリブデン(元素記号はMo)は銀白色の硬いレアメタルの一つ。比重10.28、融点は約2620℃、沸点は約4650℃となっており、硬さと高い融点が特徴の金属です。鉄やステンレス鋼の合金材料として使用されることが多く、耐食性を向上させる目的で使用されます。モリブデンは非常に優れた耐熱性、高温強度を持つ反面、加工が非常に難しく、難切削材としても知られています。

モリブデンの用途

 モリブデンは、その高い融点と硬さ、耐腐食性を活かして、多くの産業で重要な役割を果たしています。

しかし、モリブデン単体での加工が難しく、銅材の添加剤として使用されることが一般的です。高融点、優れた機械的特性などから、タングステンに比べると比較的容易に加工でき、照明分野ではリボンやワイヤー、パワーエレクトロニクス分野では半導体基板、ガラス溶融電極、高温炉のヒーターや反射板、太陽電池やフラットパネルの配線材料としてスパッタリングターゲット、航空宇宙産業分野ではエンジンやノズル、化学分野、食品分野では耐腐食性を活かしたタンクやパイプ、容器など、さまざまな用途で欠かす事ができない金属です。

 

・高精度を求められる部品

・熱伝導率が求められる放熱用途部品

・熱間で使用される部品

・耐腐食性を求められる部品

 お客様の声(QA

Q:金属の平面度、平行度を良くしたいのですが対応できますか?

A:モリブデンも含め、ステンレス、銅など多種の金属加工の精度出しが可能です。

 

Q:金属板の薄型化を検討していますが、どれくらいの大きさ、厚みまで対応可能ですか?

A:大きさについては四角形状の場合は対角で1000㎜程度、丸形状についても直径で1000㎜程度まで加工可能です。ただし、1000㎜が入る加工ラインが限られているため、納期は少しかかってしまいます。四角形状の対角700㎜以下、丸形状の直径700㎜以下サイズであれば、複数のラインを保有しておりますので短納期且つ大量生産対応が可能です。                                  

厚みについては大きさにもよりますが、最薄で100μm0.1㎜)まで、厚い方は50㎜以上の実績が多数ございます。

 

Q:モリブデン板の表面粗さを指定して研磨加工は可能ですか?

A:表面粗さのご指定をいただければ、使用パッドや研磨材、加工プロセスを検討してLAP加工仕上げ、鏡面研磨加工仕上げなどのご提案をいたします。               ※表面粗さ実績 Ra0.02μm以下

モリブデン挿入図-1

 

鏡面研磨加工により鏡のように反射するモリブデン板表面粗さ:Ra0.03μm

 

まとめ

モリブデンは高融点、低い熱膨張係数、高い弾性率、優れた熱伝導性という特性を持つ金属で様々な分野で期待されています。特に高温環境下での利用や半導体デバイスのヒートシンクなど半導体関連での応用が期待されています。

当社がこれまで培ってきたノウハウを基に数ある「研磨剤」×「研磨パッド」×「加工条件」の組合せから、お客様が求める品質を追求致します。

試作加工も含め、お気軽にご相談ください。

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