目次
• はじめに
• いざ!挑戦
• 表面仕上がり(面粗さ)
• 新たな課題への挑戦
• 最後に
はじめに
お客様からSUS板加工の問い合わせを受け色々と話を聞く中で、基板サイズが□300㎜程度で、厚みが0.05㎜(50μm)と言う超極薄基板。

画像だけでは薄さが伝わり難いですが、一般的なコピー用紙の厚みが0.09㎜なのでコピー用紙の半分程度の薄さで、弊社でも梱包でよく使用する純白ロール紙薄口と同じ薄さです。加工する前段階で取り扱いを少し間違えただけで簡単に折れ曲がり、取り扱いにおいても難易度が高い超極薄基板。
【お問い合わせ内容】
・SUS0.05㎜材の加工対応可否
・面粗さ向上(特にRz値)
□300㎜程度のSUS材でここまでの薄板を加工した実績がなくお断りする事は簡単なのですが、お客様のお困り事解決は勿論、加工実績として得たい(これが当社の財産になるので)と言う想いもあり加工できる方法を技術部隊と共に検討しました。
いざ!挑戦
お客様も加工実績が無い事を理解しており「失敗しても良いから」と温かいお言葉をいただきましたので「お客様のためになんとしてでも」と言う想いを胸に、いざ!挑戦。
当社が持ち合わせている何千、何万通りの加工レシピの中から最適と思われる加工条件を組み合わせて加工を開始。今まで経験したことが無いSUS材0.05tである為「手探り」が正直なところで、鏡面化が始まるまでにかなり時間を要してしまった印象はありますが、一旦鏡面化を確認できてからは方向性(加工方法)にある程度の自信を得られ思っていた以上に加工がスムーズに進み、無事鏡面加工を終わらせる事ができました。
鏡面化までは良いが、お客様が求められている出来栄えで仕上がっているのか、面粗さを観察。
表面仕上がり(面粗さ)
若干の研磨痕は気になるが素材が持ち合わせていた凹凸も無くなり、粗さ的にも非常に良い仕上がり具合に!
【加工前】
Ra:0.104μm~0.128μm
Rz:1.027μm~1.353μm
【加工後】
Ra:0.009μm~0.011μm
Rz:0.067μm~0.094μm
新たな課題への挑戦
お客様での最終評価はこれからで、詳しい内容は開示できませんが新たな課題も浮き彫りになりました。新たな課題をどの様に克服していくかは弊社の責務であり、お客様のためにも乗り越えなければならない壁です。
今回明らかとなった課題をお客様と共有し、今後の進め方について協議中ですが、今まで蓄積されてきたノウハウで打開できるイメージは持ち合わせているので可能性がある限り挑戦し続けて参ります。
最後に
今回は当社の加工技術を基に新たな加工対応についてご紹介しましたが、日々お客様から色々なお問い合わせがあり、今回の様な未知の領域のお問い合わせも多く受けます。「お客様のために何ができる?」「何が足りない?リスクは?」などなど自問自答を繰り返しながら、技術部隊と相談しながらこれからもお客様のニーズにお応えできる様に精進し対応させていただきますので、お気軽にお声掛け下さい。