マシニングセンタは、切削加工で使われる「NC工作機械」の一つです。一般的にNC工作機械は作業者が工具を交換するのに対し、マシニングセンタはコンピューター制御による「工具自動交換機能(Automatic Tool Changer)」を備えており、「ツールマガジン」と呼ばれる工具収納場所から、「チェンジアーム」によって自動で工具を交換し、穴あけや平面削りなどの切削加工を1台で行う事ができる機械です。
コンピューターによる自動制御で加工する為、一般的なNC工作機械(手作業)で発生する作業者個々人、作業者間での品質バラツキ、ポカミスが無くなり、品質の繰り返し精度が格段に向上します。
単純な形状はもちろんの事、複雑な形状でもCAMによって一度加工プログラミングを組み終えれば、あとは機械が同じものを高品質で作り続ける事が可能です。その為、人の手も大きく掛からず、量産加工においての貢献度は高くなります。
工具の交換を人手に任せると、作業者時間負荷・量産加工に於ける機会損失・品質の不安定を招く事が多いです。一方、自動交換では作業者を必要とせず、省人化や作業時間短縮、品質の安定が図られ、生産効率が格段に良くなります。
ここまでメリットを記載しましたが、当然デメリットも幾つかあります。
例えば複雑な加工プログラムが必要となると、専門知識を有した人材が必要になりますので人材確保が重要となってきます。必要な時に必要な人材が確保できれば問題はないのですが、なかなか思う様にはいきませんので、当社では人材育成によるリスク回避は勿論、「属人化」を招かない対応をしております。
※素材条件により対応可否等が御座いますので、別途ご相談下さい
下図は、基板を断面から見た際の各加工のイメージ図です。
研磨加工を得意とする当社にとってマシニングセンタがある事で素材から外形・面取りなどの成形加工、成形加工から研磨工程へ繋げる一貫生産を可能とし、スピーディーな対応と高い品質でお客様のご要望にお応えする為の非常に重要な役割(立ち位置)となっております。
素材、成形加工、LAP・研磨と、今まではそれぞれの点であったものをマシニングセンタが一つの線に繋げる、当社においてはこの様な重要な役割を担っております。
「研磨だけではなく成形もお願いできないかな?」と言ったお悩みが御座いましたらお気軽にお声掛け下さい。