研磨加工技術ブログ|平面研磨加工のニットー

EGキャリアの加工について

作成者: ニットー|Apr 28, 2026 9:58:42 AM

このコンテンツはニットーのEGキャリア加工についてご紹介いたします。

コンテンツの目次


●   EGキャリアとは
●   キャリア加工の重要性について
●   ニットーの強みと対応力
●   まとめ

 両面平面研磨機・片面平面研磨機を用いたビジネスを主戦場としているニットーにとって、基板を保持するための治具である「キャリア」は必要不可欠な相棒であり、加工対象物が高精度であればあるほどキャリアの重要性が増してきます。
 ニットーでは、EGを中心とした樹脂キャリアを自社工場内で一貫製作しており、外販も行っております。
 今回、一貫生産の中心であるEGキャリアについてご紹介いたします。

EGキャリアとは

 EGキャリアとは「Epoxy-Glass Carrier」の略称として広く浸透しており、ガラス布にエポキシ樹脂を含浸させた「ガラスエポキシ(ガラエポ)」を素材とした、加工対象物を保持するための治具を指します。
 キャリアは金属系(SUSなど)から樹脂系(EG、PVC、フェノールなど)、それらを組み合わせたハイブリット系など多岐にわたりますが、その中でもEGは「形状の安定度」「コスト」「加工物への安全性」などトータルバランスに長け、キャリアの中でも最も使われている素材といっても過言ではありません。

キャリア加工の重要性について


 昨今では精度が高い研磨品が各所で増えており、それに伴ってキャリアに求められる品質・納期への要求水準も上がってきております。


品質

 近年では、加工対象物の平行度や平面度などに於いて、高い精度が求められる案件が増えてきております。加えて半導体関連を起点とした「加工対象物の“薄型化”と“大口径化”」も避けて通れない道となっており、それら課題に伴ってキャリアも同等の高精度が求められ始めております。


●板  厚:従来0.3㎜~2.0㎜程度    ⇒  最近0.1㎜~0.2㎜
●板厚公差:従来±0.01㎜~±0.02㎜  ⇒  最近±0.005㎜以下
●寸  法:従来22incサイズ       ⇒  最近32incサイズ


短納期

 高スペック品(板厚極薄・公差極小・寸法大など)のキャリアの作製には時間と手間が掛かり、ご提供数量に限りが生じます。更に加工には従来品と比べて手間が掛かるので、必然的に購入単価も上がってしまうことから在庫を必要最低限に抑えようというバイアスが働き、結果として発注リードタイムの短期要請が増加しております。
 また高スペック品は市場に出回る数が少ないことから需要過多の状態に陥ってしまっていることも短納期化の要因となっております。

ニットーの強みと対応力

 上述のような、品質・短納期という課題が顕在化しているキャリアですが、ニットーでは研磨メーカーの知見を活かし様々な対応を取っております。


品質

 当社は両面研磨装置のラインナップが9B~49Bまで豊富に取り揃えており、様々なお引き合いを頂いております。案件は厚み・大きさのバリエーションが広く、それらに適したキャリアも必要になってきます。
 それらへの対応の経験より、キャリア厚み「0.1㎜」や厚み公差「0/-0.005㎜」などへの対応も可能となっており、大きさも49Bまでの対応が可能となっております。
※「大きさ」×「厚み」×「厚み公差」によって対応できる領域が変わります

短納期

 当社は表面研磨改質を業務の中心に当てておりますが、キャリア購入の発注リードタイムを極小化するため、社内でキャリア外形加工機を2台保有しております。
 そこでキャリア外形加工から、表面研磨加工の豊富な経験値を活かした精度出しへと繋げ、短納期で精度の高いキャリアの作製が可能です。
 また、お客様の中には正式な図面を持たず、大まかなイメージだけ持たれた状態でご相談されてくる場合もあります。そのような場合はお客様と情報を共有する中で、当社で正式な図面を作成しご提案しております。正式な図面に落とすことは認識のずれを無くしますので、その後の協議がよりスムーズに進むことで打ち合わせ期間の短縮化が実現できております。

まとめ

 今回はEGキャリアの加工についてご紹介いたしました。外形加工機はEGだけでなくPVCなども加工できますし、外形加工ができない金属系やハイブリット系であっても表面精度仕上げは可能です。
 今後ますますキャリアの精度や重要性が高まっていく中、是非当社にもそのお手伝いをさせてください。お声がけをお待ちしております。